育毛剤とアンチエイジング

育毛剤は薄毛の男性が使うもの。女性が使うものではない。長い間そのような考えが日本女性の間に確かにあったようです。男性にとって薄毛は大変身近な問題です。ある程度の年齢になると、髪の毛は薄くなって当然であり、別に恥ずべきことでも何でもないのです。もしも抜けてきたら、育毛剤や養毛剤を使います。かつらや植毛を利用する人もいます。テレビや雑誌では植毛やかつらの宣伝が盛んに流れています。
男性にとって育毛剤は使って当たり前のアイテムなのです。かつらや植毛を利用する人も、利用していることを特別恥ずかしく感じたり、必要以上に隠したりすることはあまりなかったようです。でも、女性にとっては全く別の問題です。女性薄毛は大変深刻でかつ恥ずかしい問題だったのです。どうしても隠したい症状でもあったのです。同時に育毛剤やかつらを利用する人に対しても大変な抵抗感がありました。女性用の育毛剤やかつらがそれほど多くなかったこともあり、手を出すには勇気が必要だったようです。でも、時代は変わりました。大きく変わったのは育毛剤の品質だけではありません。薄毛に対する女性の心理も一変したのです。
育毛剤はかつて気休めの商品にすぎませんでした。効果があるかもしれないし、ないかもしれない。使わないよりはましだろう。誰もがその程度の認識だったと思います。でも今は違います。髪に必要な栄養がぎっしり詰まっていて、かつ地肌に優しい商品が登場しています。一定の期間使えば、髪の状態は劇的に変えられます。1本1本が強く太くなり、髪の毛にボリュームが戻ってきます。そして商品の素晴らしさが知られるようになってきて、利用者も増えてきたようです。女性心理に関して言えば、老化に関する意識が大きく変わったのです。かつては老化に逆らうようにおしゃれをしたり、髪型やスキンケア、メイクに気を使ったりすることを嫌う風潮がありました。
「若づくり」という言葉は決して好意的な意味ではありません。でも最近は、老化に対抗してきれいにすることを「若づくり」とは呼びません。「アンチエイジング」と言う、非常に好意的な言葉で歓迎されています。そして、実年齢よりも若く見える女性は、周囲から羨望のまなざしで見られるようになってきたのです。だから、女性薄毛に対して育毛剤を使うことにも抵抗感がなくなってきたのだと思われます。